2021年に30周年を迎えた大学日本語教員養成課程研究協議会（大養協）。本書は、その大養協が歩んできた30年を振り返りつつ、大学における日本語教員養成課程の現状と課題、そして、今後の展望を示すものである。30周年記念シンポジウムにおける基調講演と座談会を収録した第I部、日本語教員養成に関する13のトピックを多面的・多層的に論じた上で展望を示した第II部、15の大学・大学院の日本語教員養成課程を紹介した第III部、そして、大養協の30年の歩みを記した第VI部で構成されている。大学・大学院の日本語教員養成全体を俯瞰し、これから進むべき道を照らす貴重な1冊である。